車中泊避難所の検討(シリーズ⑧)

第2章

1.車中泊避難所を検討すべき6つの理由(その5)

5)臨時情報発令時には車中避難所の設置は必須

南海トラフ地震対象地域に限られますが、「南海トラフ地震に関連する情報」とは、南海トラフ全域を対象に地震発生の可能性の高まりについて気象庁が発表するものです。

半割れとも呼び、過去の南海トラフ地震では東南海・南海の震源域が同時発生または時間差をおいた連動のパターンがあり、時間差で起きる連動型を指します。

「巨大地震警戒」が発令された時の対応は自治体ごとに定めますが、住民はどう動くでしょう。

津波が想定される沿岸部住民、自宅の耐震性に不安のある住民は車に荷物を満載して避難生活を送るのではないでしょうか。

また自治体が避難所を開設しても、希望者すべてを受け入れることが可能な自治体がどれだけあるでしょう。

住民の避難行動、自治体の避難所収容能力を考えると、車中泊避難者が多く出るのは避けられない状況にあります。
臨時情報を想定した対策としての車中避難所は避けては通れない課題なのです。

参考:南海トラフ地震について