車中泊避難所の検討(シリーズ)①

第1章

1.車中泊避難所が進まない3つの要因(その1)

1)フェーズの違いを無視した「車中避難」という言葉

大雨や津波など緊急避難時に車を使用しての避難は危険とされています。一方、災害発生後、自宅が被災したために避難所で生活をする避難生活。この2つはフェーズ(局面)が全く異なるものですが、車中避難という言葉でひとくくりにされているのが現状です。

そのため避難所生活での車中泊を提案しても緊急避難行動と混同して「車中避難はダメ」という誤解が生じています。

ある報道では車中避難の特集を組み、その問題点として①水没の危険、②ガス欠、③エコノミークラス症候群を挙げていました。しかし水没の危険(緊急避難)とガス欠(長期の避難生活)は同時に論ずるものではないですよね。報道に限らずネットで検索しても車中避難の言葉は2つのフェーズが混同しています。

 こうした誤解を生まないために、フェーズの違いで言葉を整理する時期に来ています。例えば緊急避難行動での車を使用「自動車避難」。避難所生活での車使用は「車中泊避難」。

自動車避難と車中泊避難。言葉を整理することでイメージしやすくなりませんか。

※私たちが推進しているのは自動車避難ではなく車中泊避難です。