車中泊避難所の検討(シリーズ⑤)

第2章

1.車中泊避難所を検討すべき6つの理由(その2)

2)体育館避難所と比較してコスト・運用面でも優れている

シリーズ④で体育館と車中泊との健康リスクと対策について比較しましたが、コスト面ではどうでしょう。

避難所で必要とされる段ボールベッドは6~8千円、パーテーション(間仕切り)がテント型1万円、それ以外が2万円程度となりコストがかかります。

一方で車中泊避難所はコストはほぼゼロ、駐車スペースとトイレさえあれば設置可能です。(トイレは20人に1基程度必要とされる)

体育館のスポットクーラー(5~20万円)、体育館暖房機(10~20万円)らは高額な割に効果が薄い(天井が高いため)と言われています。車中泊で人数が分散すれば冷暖房機の数も少なくてすみます。

また、段ボールベッドやパーテーションは保管に場所を取ることから、平時の保管場所、費用、災害時の運搬コストなどもかかりますし、1災害での使い捨てとなるものです。(衛生面と湿気を吸って元の箱に収まらない)。

その点、車中泊は平時からの備蓄はほぼ必要がなく、弾性ストッキング(使用方法に注意が必要)を備蓄しても安価で保管場所も取らず運搬も容易と言えるでしょう。

車中泊避難所を設置し分散避難で体育館での収容人数を減らすことができれば、コスト面でも優れています。

参考:段ボールベッドの作り方

参考に無料(2ℓ飲料水段ボール)で作成できる段ボールベッドの作り方を紹介します。